|
はやりのブログに大きな問題も
ブログと呼ばれるシステムが流行している。だれでも情報を発信できるインターネット時代の申し子のようなこのシステム。だれでも簡単にほとんどが無料で開設できることもありすでに大流行の兆しが見えている。
一方で、このブログには法律的に大きな問題点も潜んでいるので注意が必要だ。使い方次第では思わぬトラブルに巻き込まれる可能性もある。
ブログとは
ブログは、インターネット上に公開されたホームページの一種。「ウェブログ(weblog)」を省略して、ブログと呼ばれている。これまでのホームページではhtmlなどの言語での記述が必要な上に、毎日の更新が煩雑であるということもあり、企業か個人が趣味で開くケースがほとんどだった。
一方、ブログの場合、用意されたテンプレートなどを利用すればhtmlでのデザインなどを考えることなく、簡単に新しい記事を更新できるという利点がある。掲示板に書き込むような感覚で情報公開できるため人気を集めている。加えて、たいていのポータルサイトでは無料で設定が可能となっていることも人気の要因だ。
ブログはトップページに新しい記事を掲載するため、アクセスすればすぐに更新されているかどうかも判別しやすく、また一般のブログでは検索機能などもついているため情報を探すことも簡単にできる。
ブログに潜む問題点 きわめて便利なブログだが、使い方次第では思わぬ落とし穴が待っている。まず、会社員などがブログを開く場合だが、よく見かけるのが自分の勤務先などの情報を公開してるブログだ。これは、他者から見ると非常に興味深いものではあるが、情報の内容によっては社内の守秘義務に違反する可能性もあるし、会社の信用を傷つける行為と見なされる場合もある。
実際、米国ではブログを原因とする解雇が頻発している。米国と日本では労働法規の仕組みが異なるため、一概には言えないものの、発信する内容については十分な注意が必要だ。
他人の詩を盗作したとして問題になったアイドルもいたが、ブログでの発信でも他者の著作権を侵害するような盗用は当然に問題となる。
また、企業へのリンクを張り、自分のブログを読んだ人がその商品を購入すると一定のマージンを得ることができるアフィリエイトと呼ばれるシステムを利用している場合は、完全に副業禁止条項に抵触する。たいていの企業では社内規則で副業を禁止している。近年の不況による影響で賃金が抑制されている現在、副業禁止規定を見直す企業も増えてはいるが、ブログ開設に当たっては自社の規定を確認した方がいいだろう。
話題のIT企業経営者のブログは大変な人気となっているが、役員がブログを開設するに当たっては、上記のような問題に加え、会社に損害を与えるような行為と認定されれば株主代表訴訟の対象となるリスクも発生する点にも注意が必要だ。
いずれにしても、ブログが大変便利なツールであることは間違いない。使い方次第では思わぬトラブルになる可能性もあるのも事実なので、せっかくの便利なツールはルールを守って上手に使いこなしたいものだ。
(2005/4/18)
Copyright
第一法規株式会社 All Rights Reserved.
|